八日市の個別指導 テストに向けて…
2019/10/31
『そもそも、学習計画ってみんなはどうやって立ててる?』
中学生でよくある計画の立て方って、テスト1か月~3週間前に計画表を渡されて、
先生から、
「テストまでの計画を書いて、提出してね!チェックして返すね。この計画を元に勉強するんですよ!」
って言われて、返却されて、その計画を鞄にしまってそのままテスト終わるまで出てこない子もいたり、いなかったり…
ちゃんとファイルにしまっているけど、最初だけ見返して、後はそのままになっていたり…
ということが非常に多いんだと思います。これは計画自体が無計画な計画だからなんですね。
無計画な計画ってどんな計画かというと…
①自分の現状を把握せずに作った計画
②やる気に満ち溢れて、絶対にしないであろう量を入れている計画
③出さないと怒られるからとりあえず作った計画
ザックリ言うと全てが適当な学習計画なんです。だから、量もおかしい、学習内容もおかしい、計画も適当…誰がやってもこんな計画では誰一人計画通りに勉強できないです。でも、仕方ないんです。正しい計画の立て方を誰もきちんと教わってきていないんです。生活習慣ではある程度時計を見ながらできていても、1か月後、3週間後っていう先のことを考えて動く練習を中学生になるまでほとんど経験していないはずなんですね。だから、誰一人、正しく学習計画を立てることができないんです。
だから子どもたちはこう言うんです、
「計画もとりあえずの計画やからな」って…
『子どもにあった学習量や、学習計画ってどうやって考えるの?』
破綻しない学習計画はどうすれば立てられるのでしょうか?
子どもに合った、学習内容、量、計画を立てるために大事なことは
①目標を決める(大人は子どもが決めた目標を否定しない)
②目標と現状のギャップを確認する
③ギャップを埋めるためには何をするか考える
④何をするかを決めたら、どのペースでするかを決める
⑤計画は修正可能なものにしておく
⑥計画の進捗を必ずチェックする
この6つです。
例えば数学で80点取りたい!という目標を立てたAくんとBくんがいたとします。
Aくんは前回のテストが78点
Bくんは前回のテストが40点
この2人が同じ計画でいいと思いますか?いや、同じでいいはずはない。(反語)
と、感じるはずです。
だから、まず目標を決めて、現状とのギャップが何点あるかを確認することが大事なんです。
それと、何よりも大事なことは絶対に子どもが立てた目標を否定しないことです。
先ほどのBくんに
「前回40点やったのに、いきなり倍の80点って、無理やん。もうちょっと現実的な目標にしたら?」って言った時点で、Bくんの意欲は90%ダウンです。下手したら100%ダウンです。もうやる気ナッシングです。
微増のAくんには提案や確認をするといいと思います。
「Aくんならもう少し点数を伸ばせそうな気がするんやけど、どう思う?」
「今回の目標は2点アップやね。これはどういう気持ちで立てたんかな?」みたいな感じですね。
そうすると、次は苦手な単元だからとか、とりあえず言ってみたとか、反応があるんで、そこでとりあえずって言っている子にはもう少し上げてみようよ!って再度提案していくといいと思います。
こういう風に子どもの目標を否定するのではなく、まず受け入れて、感じたことを伝えて、提案や確認をする。これをイメージしておいてくださいね。
次に②~④です。
ここは大人の力が必要になってきます。
例えば、Bくんに対して、
「凄くいい目標やん!前のテストの40点アップやん!それだけ上げるために何をしたらいいと思う?」
って質問して、考える時間をあげてください。
そうすると、何をする必要があるか、そのためにはどれぐらい時間がかかりそうかを考えてくれます。また、次のテストを作る先生のことを思い出して、テスト内容からこういう勉強した方がいいかもしれないっていう意見が出てくる場合もあります。
それを確認して、足りないなと思ったらここで提案してください。
「ワークは3回やった方がいいみたいだよ。〇〇っていう効果があるんだって。」
みたいな感じですね。
一つ一つ話をしながらテストまでにする内容を一緒に決めてください。
そして、テストまでに家庭のイベントなどを確認して勉強するペースを決めましょう!!
ペース配分を決めたら、後は⑤、⑥です。修正可能な計画とチェックをする。
計画の立て方も後日説明しますが、ツメツメもキッチキチの計画にせず、どこかで修正ができる計画にしておくこと。そして、チェックする日を毎週決めておくことが大事です。人はチェックされないと手を抜いてしまいますから
『決めた学習計画を量を減らさずにやりきるには?』
実際にテストに向けて学習計画通りにし始めると、思っていたよりもしんどかったり、予定外のことが入って思うように進まなかったり、疲れてできなかったりということも出てきます。
ここで大事なことは、
出来なかったことを責めないこと、叱らないことです。
例えば7時からテストに向けて家庭学習をする場合、
「もうすぐ7時になるから、早く勉強の準備して始めなさい!!」
と言うと、これもまた終了です(笑)
ここでも確認をしてあげてください。
「もうすぐ7時になるよ。」
確認すること、伝えることはこれだけです。忘れている子どもは
「7時から何かあったっけ?」
って思いますし、聞くと思います。聞いてきたら、
「今日は7時から〇〇をする計画だったよ。」
と伝えてください。
それで、子どもがそうやったって動き出せばOKですし、動き出さない場合は7時まで待ってください。大人の忍耐が必要なところですね。7時になれば、7時になったよだけですね。
それでもしないなら、話をしてあげてください。少しずつ対話をしながら何が原因でできなかったのか、この後どうするのかを決めて下さい。そして、今日しなかった分はいつ、やるのかをその日のうちに決めてください。
『計画通りに進めて、破綻せずに全ての量を学習するためには…』
上でも書いたように
①目標を決める(大人は子どもが決めた目標を否定しない)
②目標と現状のギャップを確認する
③ギャップを埋めるためには何をするか考える
④何をするかを決めたら、どのペースでするかを決める
⑤計画は修正可能なものにしておく
⑥計画の進捗を必ずチェックする
この6つを意識して計画を立てることです。
そして、計画を立てても、必ず計画通りにいかないと理解しておく。
その上で、計画の修正や、確認、質問、原因解明を大人が一緒にやることが大事です。
これは初期の初期の状態の子だと思ってください。ある程度立てられるようになった子はこんなに手がかかりません。でも、学年関係なくこれだけのことをしないといけない子もいます。
それが悪いとか、できていないからダメだとかではなく、今の現状を受け入れて、自分でできるようになるまで一緒になって計画を立てて、破綻せず最後までやり遂げられるように毎日毎日、成功体験を積ませることが大事です。
『今日計画通りできた!だから、明日も頑張ろう!』ってなります。
だって、計画がしっかりと出来上がっているんですから。しかも自分だけの計画が。
でも、それがご家庭でできないなと感じられたらぜひ教室までお越しください。
教室で社員やコーチが一緒になってこういったサポートをしていきます。
興味を持たれた方はぜひ教室にお越しください!
ということで、今日はこの辺で!
長文ですみません!!